期待度♪♪♪♪♪
その「仮面」に、温もりは あるでしょうか?
「仮面」を被ってない人間はいない。
子供は「キッズ」という名のプラスチック製の「仮面」を装置している。
老人は「おじいちゃん・おばあちゃん」という名の年季の入った「仮面」を保持している。
Twitterだって、Facebookだって、mixiだって、インターネットに載せる情報は「仮面」に過ぎない。
仮に「素顔」だとすれば、その記入にはどんなインセンティブがあるか。なぜ、夕食のスパゲティは掲載しても、個人情報はNGか。
私たちの現代社会には「素顔」はない。 だから「処世術本」は10万部のベストセラーを叩き出す。
本作は「事件」と「仮面」が混じり合った沼地のようだが、あらすじ を読むとやはり「オトナ」である。
現代風表現では「オトナってる!」らしい。
照明に照らされた「仮面」は何を反射するのだろう。期待である。