満足度★★★★★
衆人愛敬
2,800円のチケット1枚で3公演観られるというとってもお得な公演でしたが、勿体無いと思いつつ都合がつかずトリプルキャストのうち、天と地を観劇。
新潟で演じられて新潟で観るという事にとても重点が置かれた演目だなと思ったと同時に、新潟県民でないと笑えない部分(レインボータワーはもう回らないとか、日本海タワーは今年の夏で営業終了とか)も多々あって、なにより“りゅーとぴあの能楽堂”で上演され観劇するということにとても意味のある作り方だと思ったし、それがとても嬉しく感じられた。まさに“芸術のミナト新潟演劇祭”の為に作られた、素晴らしく良い形でのコラボレーションだと思った。
更に随所で語られる世阿弥の言葉がなんとも色々と考えさせられる。
「いかなる上手なりとも、衆人愛敬欠けたるところあらんを、寿福増長のシテとは申しがたし。」(どんなに上手な能役者であっても、大衆に愛されることのない者は、決して一座を盛り立てていくことはできない)
【衆人愛敬】
これは今でも通じることばだなあ。面白い。
それにしても超ミニスカ女子高生で登場した天才能楽師には度肝を抜かれた!あー楽しかった!