期待度♪♪♪♪♪
なんと忌まわしい!
外薗さんの描く怪異譚の恐ろしさは、酷い夢を見た時の、ああ、もうなにをしたところで無駄なんだと感じる絶望に似た感触にある。その本質は穢れにあるだろうなとは思う。話そのものが穢れている。触れること読むこと見ることがおぞましい。読み終えた後手を洗いたくなる、触れてはいけなかったんだ、という感触に溢れている。
それを舞台化!
やめてぇ、と悲鳴を上げそうになった。それはやってはいけないことだと思う。この公演を「観たい!」と書いてある。それに賛同したことにはなる。確かに観たい。観たくて堪らない。この忌まわしい物語の群れがどんな姿で待ち構えているのかを考えただけでどきどきする。でも、しかし、そんなものを待ち望んでいるこの気持ち自体が、ある種の呪詛に触れてしまった結果なのかもしれない。ここは声を大にして「観るな!」と言うべきなのだろうか。