満足度★★★★★
おそるべききたむら氏とその考えを形にする個性豊かで実力のたしかな出演者陣
観る人によって様々な感想が出そうな舞台ですが、必ずなにかしらの感動が残る、あたたか、だけではない色んな気持ちを感じさせてくれるたしかな良い舞台です。出演者のお一人お一人が何かしらの作品で中堅、主役級の活躍ができるであろうたしかな実力、存在感があり、どの方を中心に見ても楽しめる素敵なお芝居です。きたむらさんによる様々な演出、そしてストーリーも素敵ですよ。あまり詳しく触れると面白みを損ないますので詳しくはネタバレのほうにて。ですがなにかしら、この舞台のタイトルやテーマに関心があり、アンテナにひっかかった方や、出演者の方の誰かをお好きな方は、まず見て損はない、感動の他にも様々なものが得られる良作ですよ。下北沢演劇祭の一発目だったと記憶していますが、恥じない素敵な舞台です。DVD化や、テレビ等での放映、更なる再演、既になされている学校等での自主上演、と様々な形で語り継がれ、広まっていくといいなと思えるお話です。きたむらさんは百年後も残るような作品になるようにとお話されていたように記憶しておりますが、千年後、といつまでも残り、色あせぬ普遍性、人間や社会にとって大切なものをはらんだとてもたしかな作品です。DVD等でご覧になっても良いと思いますが、劇場でご覧になったほうがもっと味わえると思いますよ。ご興味のある方は上演中に是非。このバージョンは恐らく最後とのこと。別バージョンも気になりますが、今のバージョンを劇場で見たい方は是非今のうちに。芯がしっかりした作品だけに、演者が変わっても新しい顔を見せてくれそうなまだまだ開拓発展の余地のある作品だと思います。