銀河鉄道に乗ったサギ(★満席となりましたので受付を終了致します。有難うございました。) 公演情報 劇団真怪魚「銀河鉄道に乗ったサギ(★満席となりましたので受付を終了致します。有難うございました。)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    久々に、良きもの見たなーって感じでした。
    宮沢賢治の色んな作品がモチーフとなって出てくるのですが、それぞれの作品が見事につながっていて、一つの新しい世界観が広がっています。

    笑いあり、涙あり、と聞いていたけど、本当にその通りだった!!!!

    前半は笑いっぱなし、
    後半は泣きっぱなし!

    本当に心が動き、潤いました。

    全体を通して、宮沢賢治スピリットが脈々と流れています。

    劇を見終わってから、思わず書店で宮沢賢治の詩集と絵本を買ってしまったほど。

    それくらい、余韻に浸りたかったんです。久々に、良きものを見たなーって感じでした。


    テレビに映る犯罪者だって、非行少年だって、誰にでも、綺麗な心のままの赤ん坊の頃があった。

    いつから、人を平気で傷つけたり、嘘をついたり、騙したりするようになってしまうんだろう。


    誰が、何が、そうさせてしまったんだろう。

    そんなことを考えさせられる作品で、強く熱く、訴えかけるメッセージが込められているのを感じました。

    役者さんの中には、ほぼ素人の方もいらっしゃったそうですが、
    それを感じさせないほどでした。ご本人たちの努力もさることながら、
    役者さんの個性がそれぞれの役柄にハマっていて、自然な形で現れていたのでしょう。

    これからの劇団の成長がますます楽しみです。

    今回はプレビュー公演でしたが、5月には本公演も控えているそうです!

    ぜひ家族や大切な人と足を運んでみていただきたい作品です。

    ネタバレBOX

    個人的には、最後のクライマックスで「よだか」が言ったセリフが印象的でした。※ネタバレ注意

    自分に自信がなくて、いつも人の目を気にしていて、存在価値を見出せなくて、臆病で、繊細で…

    自分が生きるために食べる虫にも心を痛めるほど、優しすぎる心を持った鳥、よだか。

    そんなよだかが、銀河鉄道の危機を救うために、自ら危険を冒して外に飛び出すときのセリフです。一語一句覚えてないけど、確かこんな感じ。

    "私は飛べます。

    何もできないけど、
    私には、飛ぶことだけはできます。

    今の私は、昔の私と同じに見えますか?"


    最近、転職を考えていて、"自分にしかできないことって何だろう"って思う機会があったから、余計に刺さったのかもしれない。

    やっぱり、人は、自分にしかできないこととか、使命を感じたときに、輝けるんだと思う。


    そう、青く光るよだかの星のように。


    話は逸れるけど、私が「青色」や「星空」が好きなのも、きっとよだかの星のようになりたいからなんだと思いました。

    自分の人生観が、よだかの星の世界観とつながった奇跡的瞬間だった☆

    私にしかできないこと。
    不器用で臆病で才能もない小さな私が
    堂々と、いきいきと、笑顔で輝けること。

    やっぱり私は、
    青く光り羽ばたくよだかのように、
    懸命に命を燃やし、歌いたい!


    そんな熱い気持ちが沸き起こったのでした(^^)

    0

    2014/02/03 14:30

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大