その夏、13月 公演情報 チェリーブロッサムハイスクール「その夏、13月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    手法で内容をはぐらかしてる感じ
    プロットがはっきり提示できていない上に描ききれない世界の人間模様を題材としたために、トリッキーな見せ方に頼りすぎた作り。109分。

    ネタバレBOX

    基本的な設定がまずまったく伝わらず。
    ①市はどういうアートプロジェクトとして立上げ、何を目的としたのか。
    ②集められた芸術家はどういう募集でどんな尺度で選定されたのか。で、選ばれた芸術家は見かけの目的を把握していたのか…とてもそうには見えなかったし。
    ③近藤の目的の第一期のトレースが真の目的だとしたらなぜ死に至らしめる過程を追うのではなくて、死を定められたアーティストを用意したのか…それだとドキュメントにすらなってないし。
    どれもがはっきりしないまま。しかも話自体はこの見せ方だと決して落ちてないし。

    アートプロジェクトというわりには日本語が不得意な動かないパントマイマー、自ら腱を切った舞踏家、持参したギターが弾けないミュージシャン、記憶障害の役者、書けない小説家等々まともではない連中を集め、月一で成果を求め、脱落者を選出するというのもこのプロジェクト自体に成果を求められるだろう市側としてもあり得ない設定かと。ましてや脱落制度のない第一期で起こった自殺の再現が目的ならなおさら同条件にすべきなのに…。

    最初の方で流れる10分以上もの映像も効果があるとは思えないし、話の中で異種芸術家が最後に選んだ表現方法が映像というのも、なぁ。これは芝居なのに。

    結局のところ何を一番描きたかったのか、伝えたかったのかが見えなかった点に個人的に大きく消化不良を感じた芝居だったかと。

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    2008/06/30 00:26

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