満足度★★★★
SOM企画「サ××ド・オブ・ミュージック」名古屋凱旋公演観ました
あいちトリエンナーレ2013での初演から3ヶ月、愛知芸文20周年記念公演「金の文化祭」での参加者合流から数えれば、じつに一年以上にわたるこの企画も、これでついに一区切り。
私も出演した「金の文化祭」演出・杉原邦生おーじがゲスト出演の回を観ました。(この前日に、京都造形大「転校生」で会ったばかりw)
客入れでは勢い余って一番乗り。(主にafterimage勢から)無駄に大歓迎がww
初見が、大阪・藝術中心カナリヤ条約の、廃工場を活かしたコンパクトでどこか猥雑な空間だったので、愛知芸文小ホールの、やや広めできれいな空間ではどうなのかと思っていたけど、これがゆったりと美しくて意外にいい。
空間が反映してか、主人公の脳内空間の色合いがより濃く感じられる演出に。
希望を奪う現実に怒り抗い、非力で負け続けても、なお自分の方法で戦い続ける創作者。
大阪に比べ広く整った空間を余さず動く身体と言葉。特にダンスは、こちらの方が空間とかみ合っている印象。ダンスと演技のリンクも、より意図がはっきりしていた。
今回あらたに加わった生演奏のミュージシャンも、より舞台の「今ここにある感」を強調。漆黒の空間と相まって、ニットキャップシアター「少年王マヨワ」を思い出した…。
ただ、演出で変更した箇所は、初見の観客には分かりにかったか?(私には、意識の混濁のようでよかったけど) さらに詰めが必要な気が。
変わり続けていることと、稽古が長かったためか、不完全燃焼だったり少々ダレているように見える面も。
(むしろアウェイの大阪の方が受けていた場面も多々。愛知は再演だから仕方ないか…?)
とはいえ、一年以上、未知の領域に対し何度もスタンスを変えて挑むチャレンジと熱量には脱帽。
創作としてはまだまだこの先があるのでは!?と、今後にも期待したい企画でした。お疲れ様でした!
あと、ゲスト・おーじは、初めて観客をスタンディングさせた(笑)
名古屋ラブを謳ったハッピを着て湘南の歌を歌いながら京都土産・八橋を客席にばら撒くカオスっぷりww
終演後には、演者や観客の金文メンバーで集まって記念撮影 ヽ(´∀`)ノ
その後は芸文・唐津絵里さんと、ぞろぞろ金文お茶会。
ああ、つくづく長い祝祭の日々!!