満足度★★★★★
千秋楽にも観ますが
大好きな女優、アマヤドリの笠井里美さんが立ち上げた演劇ユニット。
その第三回公演。
ユニット名の『タイマン』は、
きっと由来はあるでしょうが、
俳優さん同士が火花を散らし、
俳優さんが脚本の世界と格闘し、
作品が観客に「これでもか!」と表現する、
そんな意味なのだと、作品を観て勝手に解釈しています。 ■
『かなわない夢ガール』は「叶わない夢がある」と掛けているのだと、
容易に想像はできますが、
果たしてその『夢』とは何で、
それに向かって少女がどのように立ち向かい、破れ、消化するのか…
期待が膨らみました。
そして、まさかそんな『夢』とは…。
見事に予想を裏切り、
想像の遥か上を越えていく展開に圧倒されました。
ファンタジーで、
コメディで、
ノスタルジックです。 ■開演すると、いきなり目の前でのシェイクヒップ。
里美さんのキレの良さに大爆笑です。
みつばち?
ヒヨコ?
アヒル?
参りました。
また、園児服のような小学生のタマエちゃん(笠井里美さん)。
その可愛らしさがキラキラしています。
ミニマムな笠井里美さんに対して、マキシマムな陣内ユウコさん。
その対照性のアンバランスさから生まれるバランス。
この二人が友人だったり母娘(ちっちゃい母とでっかい娘)だったりするのが
妙にはまります。
男前の陣内さんも素敵です。
脚本と演出をするのが、ホチキスの齋藤陽介さん。(旗揚げメンバーで出演もします)
心をくすぐられる素敵な本を書きます。
そして、心憎い演出で、細部に渡って丁寧に創られていて、発見の喜びに出逢えます。
森田祐吏さんは、ちょっと棘のあるような声が最高です。
さてさて、この夢の世界を最終日にもう一度観てきます。
TDLはまだあるかな?