初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)」 公演情報 国立劇場「初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    観客を楽しませよう、が少々いきすぎた作品(笑)
    新春らしい華やかさがあり、仕掛けの多いストーリー。
    とにかく観客を驚かせて喜ばせることしか考えてない。

    ネタバレBOX

    新春らしい華やかさがあり、仕掛けの多いストーリー。
    釣り天井なんていうのも出てきます。
    とにかく観客を驚かせて喜ばせることしか考えてない。

    オリジナル(けいせい青陽鳥(「鳥」は集に鳥))を改変してあるらしいですが、150年ぶりの復活とのこと。

    ストーリーは、信長の死後、勝家と秀吉の対立を描いています。
    織田は小田、柴田勝家は柴田勝重、羽柴秀吉は真柴久吉という名前になっています。
    ただし、これも実は遠回しに徳川の跡目争い(伝説)を取り入れているということらしいです。
    ただし、上演に際して、徳川の名前は使えないので、信長の跡目争いに仕立ててあるということ。

    この幾重にも虚実が入れ込まれ、さらに「漁師は、実は内情探るための勝重の部下だった」「○○と××は双子だった」という「実は○○」だったという設定が随所に使われ、観客は、あっと驚くというより、大混乱してしまう物語になっています。

    また、信長の跡目争いなのにオープニング(序幕)は、高麗国の浜辺から始まったり、場所の展開も意外だったりするので、とにかく「今、どこで、誰と誰によって、何が起こっているのか」を、頭をフル回転させながら観ないと、ついていけない印象です。

    私は先に観に行った方から、「わかりにくいよ」と言われていたので、いつもよりも真剣に観てしまいました(笑)。
    大体の筋書きは、チラシに書いてあるので、目を通しておきました(通常の歌舞伎公演でも、通しで演じられることは少ないので、必ず前もって読んでおきますが)。

    そんなに慎重にしなくても、特にわかりにくいということはなかったと思います。

    とにかくいろいろと「凄い」作品でした。

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    2014/01/23 06:56

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