夢も希望もなく。 公演情報 月刊「根本宗子」「夢も希望もなく。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    聞く耳持ちましょう!
    現代にありがちな若者の心情表現に親近感を覚えました。
    非常に自然な芝居でとても見やすかったです。
    自分には才能があると思いこみ、どこからくるのか根拠のない自信で平気で他人を非難する。そして、やがて自分にはそんなものがないと気づいた時には何もやらずの腑抜けになる。夢だけしか見てない人、夢を捨てても今を大事にしたい人が対照関係であるように、登場人物は皆そんな関係であった。
    おそらく根本さんの近くにそんな人間がたくさんいたのでしょう見事でした。
    恋は盲目と言いますが、15年来の幼馴染の助言に耳を貸さなかった結果がどんなものか。
    ラストで失敗にもへこたれずに・・・と演じてますが、本当の所はこの芝居を観て失敗しないように近しい人の話は聞きましょうということだと思います。

    ネタバレBOX

    舞台には、同じ間取りのアパートの部屋がふたつあります。
    10年前の部屋と現在の部屋が並んでいます。並んでいる家庭電化製品も10年前と今のものと変えて時の流れを感じました。
    ひとつ引っかかっていることは、ちひろが映画のオーデション最終選考に残ったにも拘らず、最終選考を受けなかったことです。ふつうは受けて落ちたら役者やめるというのが自然じゃないのかなあと思いますが・・・
    絵津子の台詞2つ ”嫌いになってもいいから言うことを聞いてよ!”と”本当に思っていたら好きな人が夢に向かうのを応援するよ” いいですね!
    そして、ラスト間近の10年前にちひろを説得できずに肩を落として歩く絵津子を今の絵津子が抱きしめたシーンはとても印象的でした。

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    2014/01/11 01:32

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