満足度★★★★
完成形。しかし、押し詰まった感
とても魅力的に洗練されている作品だった。すべてが狙い通りに配置されて実行されているのがよくわかる作品だった。しかし、完成度が高いので、余計な夾雑物が無く純度が増しているように見える反面、行き詰まりの絶望感も露わになっている印象を受けた。絶望の先には別のものを作るという未来の創作の意欲というものがある訳だが、そういうものも垣間見えた気がする。
みんなヒリヒリするって言うけれど、普段90点取っている人が100点とったという素晴らしさがある反面、驚きは無いなあと。
驚きを求めて演劇を観ているわけじゃないけれど、魂を自由にする驚きって何だろうと考えてしまう。