満足度★★★★
夕暮れ社 弱男ユニット「突然ダークネス」観ました
12/22、怒涛の京都観劇ツアー(gate→京極朋彦ダンス企画→GEAR→夕暮れ社 弱男ユニット)の、トリを飾る公演と相成りました。
昨年夏の名古屋でのWSで、いろいろなスタイルを拝見しましたが(床を転がったりw)、さて今回は?
劇場へ入るなり人を不安にさせる美術が(笑)
それが決して見かけだけではないというのが、また夕暮れ社クオリティ。
マンガのカット割のように鮮やかな場面転換。
場の雰囲気やこころのもやもや・不安を質量を持たせて具現化。
それらを実現する、実際に見るまで予想できないプリミティブな方法。
他の追随を許さない独特さ。
(じつは、ままごと・柴幸男さんが「日本の大人」の場面転換に、ちょっとだけ似た手法を)
地鳴りのような音響が、劇場ごと観客を揺らす。
本当にどうかなりそうでこわい。。。
劇中ひとり、ミュージカル状態の女優が異様な存在。内海賢二ばりに無駄にいい声出しまくり。
物語としても、最後まで謎を残す。
(私の行った回では、終演後おまけリサイタルまで。女優の母が伴奏 笑)
後半のテンポは、映画のようにサスペンス感をあおろうとして、かえってちょっともたついた気も。役者の身体能力の限界を要求される。。。
とはいえ、京都演劇界の、孤高の存在をゲップが出るほど堪能しました(笑)つくづく、奥が深いというか層が厚いというか…
京都観劇ツアー、これにて閉幕でございます。