黄泉路の果て(再演) 公演情報 劇団ICHIGEKI☆必殺「黄泉路の果て(再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 少し悲しい、ハッピーエンド。
    ある村の、違う時代の三つの話。
    「少し悲しい、ハッピーエンド」あおり文は本当だった。
    私はACT.3が一番好きかな。
    役者がちゃんと「会話」してる。

    気になったのは、暗転の多さ。
    暗転は多すぎると、そこで気持ちがぶちぶち切れてしまうから、入り込めない。
    時計の鐘の音の意味がよくわからなかった。
    他の方も書いているが、私ももう少し深みが欲しいと思う。もう少し掘り下げて説明してほしいと思う(何でだろう?ということがチラホラある)。

    ネタバレBOX

    他人から見れば、「狂ってる」としか言えない程の愛。
    愛する人を二度死なせてしまった故の精神の崩壊。
    自分が原因で、愛する人の変わり果てていく姿を見てしまった故の自我の崩壊。
    これらは「この村」のせい。そして愛するがゆえ。
    何が正しくて、何が間違っているかーーそんなこと、分からない。きっと正しくもあり間違ってもいる。

    後に村を監視する立場である「益田」となる保には、幸せになってほしい。
    真相に迫り、命の重さを知っている堂島も同じく幸せになってほしい。

    ACT.1 昭和30年代
    守彦の「ここにいるけど、ここにいない」「生きているけど、生きていない」そんな感じがよく出ていた。

    ACT.2 平成15年
    バカップル二人のウザイくらいのハイテンションと掛け合いは、ここまで突き抜けると、キャラとして確立する。前半のハイテンションがあるから、後半の二人の変化がより引き立つ。

    ACT.3 平成25年
    「手、握っててもらって良いですか」「あいつ、震えてたぞ」「死んで良い人間なんていない」
    普段はおちゃらけているが、実は頭がキレて、そして優しい堂島と、夏海が二度目に死ぬ間際に彼に見せた本心は泣ける。

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    2013/12/22 20:33

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