満足度★★★★
当日券で鑑賞。楽しいコメディ。
“変わります宣言”を行い、前作を境に第二期へ突入したはずだったバカバッカ。
今作を観たら、変身宣言など無かったかのごとく以前の作風に戻っていたが、これで良かったのではないだろうか?
変身宣言の中で主宰は「今後は大人の鑑賞にも耐えるものを」といったことを語っており、そこを意識したのか、第二期一作目にあたる前作『タイム・アフター・タイム』は前々作『ウェルカム・ホーム』にあった“ファミリー向け演劇”の趣が消えており、ストーリーも子供には理解しづらい複雑なものになっていた。いや、「子供には」どころか、大人であるバルブまでが途中で話を見失いかけたくらいだ。
ところが今作は家族でも楽しめそうな健全な作風に還っており、それに伴いストーリーも単純に。
筋がすっきりした代わりに、以前のように脱線エピソードやミュージカルシーンが多めになって“エンターテイメントショー”の趣が強くなり、結果、とても取っつきやすい楽しいコメディに仕上がっていた。
説明文には「映画に青春を捧げた若者たちの群像劇」とあり、若いスタッフが一丸となって映画製作に打ち込む熱い劇を予想していたが、この見立ては良い意味で裏切られ、スタッフは問題児だらけで誰も彼もがトラブルメーカー。みんなが勝手に振る舞って団結しようにも団結できず、製作がなかなか進まない様子を劇は面白おかしく描き、観客の笑いを頻繁に誘っていた。
なお、持ち上がるトラブルはぶっ飛んだものばっかりで、物語は著しく現実味を欠いているが、コメディなのだし、これくらい荒唐無稽でも構うまいとバルブは思った次第。