満足度★★★★★
木ノ下歌舞伎「東海道四ッ谷怪談」第三幕観ました
(第二幕から続く)
ここまでの幕よりも、かなり演劇的な見せ方。
人々の、取り返しのつかないどろどろした行き違いの後で、一瞬の崇高な魂の輝きを提示。
そして夢の場。あんな美しいシーンが生まれるとは…宮澤賢治みたい。
あれが伊右衛門・岩の、本来ありたかった姿か。
ズレが悲劇へ向かったラブロマンス・東海道四ツ谷怪談。
じつはロマンチスト・おーじの面目躍如。
最初の不安が嘘のような6時間。
通して観たからこそ、掘り下げて気づかされることもある、内容も濃厚な観劇体験でした。
(アフタートークへ続く←まだ続くんかい!)