満足度★★★★
木ノ下歌舞伎「東海道四ッ谷怪談」第一幕観ました
「義経千本桜」「黒塚」に続いての木ノ下歌舞伎観劇です。
千本桜では、幕ごとに演出家が変わる試みが面白かったけれど、今回はおーじが全幕演出。じつは少々不安…6時間耐えられるのか…
すでに死を予感させる舞台、生々しさと透明感を兼ね持つ背景。
過剰な意図を感じさせず、観客に何かを考えさえる舞台美術。
世代や身分等、社会でのあり方で違う言語・身体。ちょっとひやひやする役者も(汗)
金のやりとり、世間のしがらみから生まれる、流動的な力関係のルール。
事情をかかえた者たちが複雑に絡み合う群像劇。
時折、錦絵を思わせる舞台上のミザンス(役者の立ち位置)が、遠くの席からだとよく見て取れる(←いい席取れなかった負け惜しみ)
ただ、正直、物語としては一幕目は少々退屈でした。ラストの見せ場、二人殺しで半寝落ちしてしまいもったいない。。。
まだ起承転結の「起」、ドラマはこれから。
(第二幕へ続く)