満足度★★★★
「ヒデキ」に!?
40年後のことなのに前半はまるで現在的(そう思わせる必要があるのは分かるが)なのがずるいし、前半と後半でタイムスリップしたかのように状況が異なることに(終演後に)違和感を抱く。時々笑いを取っていたがこの芝居には無用に思えた。実験公演と銘打つだけあって様々なおもしろい試みがなされていてそのほとんどが成功していたように思う。感心したのはブラインドの使い方(手動ではなく自動で開閉できればもっと良かったが、微妙なタイミングは手動だからこそ出来た?)。衣装を統一させたのはどちらかというと気持ち悪いし何よりその意図が見えない。ある時点から結末へ向けて加速度的に進展するのでこちらは頭が心地よくグルグルし(ついていけなくなる)、グルグルしたまま芝居も終わるのだがラストの父の名でグルグルが止まらなくなってしまった。