満足度★★★
渋い重い
文学世界設定はそのままだけど現代用語も織り交ぜ結末もアレンジ。
6人の演者、各自目撃した事を物語ってくが微妙に食い違う話、真相の解釈の行き違いで、侍、多襄丸、女が1人語りする様は裁判被告の切羽詰まった感にも見えて薄気味悪さや不快さや怖さとか思わされたり。
副題「女〜」ついてるが最後の場面まで強烈さあるが、「女」の部分の性悪さを出すのには少し遅かったような気が。
大谷さんは読経のど自慢大会あったら鐘3つくらい鳴り響かせるような、めちゃくちゃいい声で読経してた。小宮さんの小狡い樵夫と商売道具、神尾さんと春田さんの対決姿勢。冨樫さんの清廉な女から豹変ぶり、からの、あのままいくと鬼婆になるのね、とわかる凄みとか。
技あり、華美装飾なく無駄のない舞台でした。約2時間。
空席多いのが勿体ない。