アイ・アム・アン・エイリアン 公演情報 学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会「アイ・アム・アン・エイリアン」の観てきた!クチコミとコメント

  • そこまで悪くないですよ。
    現時点で★2.5だけど、もっと多くの人が観たら平均3.2くらいはあるんじゃないですかね。少なくとも3は超えてるはず。個人的な感覚ですけどね。

    いくつもの作品で踏襲されてきた、全員合致を前提とした決議が物語を生む話。
    説明文にある通り、同条件のドナーに対してどちらに移植をするか決定を出すまでが描かれています。誰を生かして誰を殺すのか、極論を言えばそういう事。そんな立場になった時、人はどんな言動・行動を選ぶのか。何を守って何を晒すのか。熱さも冷たさもある目の離せない会話劇でした。

    因みに先にコメントされたお二人、話の筋をネタバレさていますからそれはBOXにお書きください。

    ネタバレBOX

    何よりも気になるのは何故ユニークポイントが学習院女子大学のpafe.GWCで公演をしているのか。山田さんが教授なのか、何かしらで関係しているのか。スタッフとして入り口から何人もの生徒さんが協力されていましたが、あの人々にとってこの公演の価値や意味はどうなっているのか。演目に出演者として学生も参加していて欲しかったです。

    山田さんのご挨拶は誠意的で好感だったのですが、上演前はなくても良かったかも。山田さんが日常の口調で語られた後、役者の台詞感が濃い喋り方に慣れるまで自分は少し時間が必要でした。

    議論したい女1と時間を気にする男1、子どもに対してもっと何か思い入れがある人物かと思ったものの。終盤にそういうのがあるのかと予想していたら特になくて。例えば男1の子どもには障害があるとか、女1は子どもが生めない体だけど保母さんをやってるとか。理論的な人に見せておいて実は人間味に溢れている、みたいなのが欲しかった。オネエの男3でもそういう事は出来たかも。昔は男として結婚もしていたけど子どもを亡くして奥さんと上手くいかなくなってオネエになった、みたいな。
    ドナーの母親の意思を確認する為にした電話。これを切っ掛けに物語が急転する予感もしたのですが。母親もドナーの子と一緒に事故死していたから父親だけの意思だったとか、この電話があったから家族が心臓の提供を考え直してしまうとか。
    欠席した人物にも何か意味を感じていたものの。例えばこの人がドナーやレシピエントに近い人物だったというのも話を膨らませる要素になった気がするのに。まずこの欠員によって決議する人数が奇数になるから、本題以外の何かを多数決で判断するという挿話も入れられたろうし。

    こうやってネガティブな方向を願う事こそ正に物語を欲してる証拠なんですが。

    司会の男5・古市さんがラストに見渡して一瞥くれるのは良かったですね。明らかに客席にも視線を向けていて、中央席にいた自分には強く刺さりました。

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    2013/11/26 01:07

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