ホンキィ・トンク騎士(KNIGHT) 公演情報 無頼組合「ホンキィ・トンク騎士(KNIGHT)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ある探偵の物語。
    かなり小さめの劇場。
    小劇場特有の芝居で、演技よりもノリやストーリーを楽しむ内容に感じた。
    本筋から離れたダンスや歌、内輪の小ネタコーナーがチラホラあるのでそういう物を求めていない人には合わないかもしれない。
    それでも、探偵ものとしてはなかなか楽しめる内容だった。
    開演前に出演者から会場の温度について丁度いいかどうか聞かれたのだが、開演前丁度よかった体感温度は中盤以降一気に上昇。
    本当に暑かった……出演者の方に暑かった事は伝えたので空調が明日以降改善されていると良いな。

    ネタバレBOX

    続きものの物語らしく今回で五作目だとのこと。
    予定では三作程度を予定していたが延びているらしい。
    結局この物語も間違いなく続きを意識させる幕切れ。果たしてどこまで続いてゆくのか。

    主人公はいい加減そうに見えるが情に厚く、つい頼ってしまいそうな中年差し掛かり気味の探偵。
    モデルを名乗る謎の若い女の依頼を受け同行したことをきっかけに、今回の事件へ巻き込まれていく……

    一対一、大人数に限らず会話の台詞のテンポはもう少し欲しかったが、話が動くシーンが多いので退屈はしなかった。
    ある時には敵、ある時には味方の個性豊かな登場人物達を、役者陣が熱演。
    漫画やアニメを意識したのかな、と思える実際にはありえなさそうな人間達が、この作品では生き生きとしていた。ブラックラグーンみたい。
    良いなと思ったキャラは泊氏か。ああいう強キャラ、いるよね。後西園寺警部。ろくでもない警官だ。(褒め言葉)
    アクションシーンは臨場感があり、そしてやはり銃撃戦が良い。かなり個人的な意見だけれども。狙撃ライフルまで出てきたのは印象に残る。
    銃の腕前や、人間的にもやり手で魅力あるものたちがぶつかると震えるものだ。
    車を運転するメンバーが変わる時の暗転中の動きは好きだった。細かい所も考えているのだなと。注文を付けるとすれば、全員のタイミングをドンピシャに合わせて欲しかったが。

    世の中は理不尽で、人は身勝手で、それでも頑張るしかなくて……
    汚れてしまった人間が再び前に進もうとし、しがらみから解き放たれたと思わせても上手くはいかない……
    こういう物語の、ありがちではあるが切ないシーンがあった。
    物語が全て終わった後でも、あのシティの人間達は生き続けてゆくのだろう。
    そう思わせてくれる作品だった。

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    2013/11/24 02:58

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