月闇の詩 ‐羽衣の調べ‐ 公演情報 劇団 夢神楽「月闇の詩 ‐羽衣の調べ‐」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    骨太の良くできたシナリオ
     羽衣伝説を「竹取り物語」前史と位置づけている点が面白い。その因果関係を天の国と地の国の相克と見、政治・正史と愛や伝説の間にあるエクスキューズにメスを当てて切開して見せる、というかなり手の込んだ構造を持ったシナリオである。が、本線がずれておらず、しっかりした骨太のシナリオなので混乱・誤解を生む懸念も少ない。同時に、構造を観客に見抜かれたとて全然気に掛ける必要は無い。本質を衝いているからである。初日が終わった段階なので、ストーリーの詳細は書かない。(あとは観てちょ!)

    ネタバレBOX

     政治という技術の持つ非人間性と権力者がそれを用いて唯一の親族と雖も、時には単なる駒として扱う非情を描いている点でも評価できる。描かれているのは神話的な時代と思しき時代ながら、深く現在を射抜くだけの力が、このシナリオにはある。殺陣、演技の質も悪くない。科白を噛む役者が何人か居たが、延びシロを感じるので、不問に付そう。但し、蜷川演出のように世界に出て行くだけの気概を持つのであれば、そんな甘えは許されないことは記しておく。同時に、今作の劇作家には、本質を見抜き、見抜いた本質をダイアローグで劇化する力が確かにあると記してもおく。予算の関係もあろう、小さな違和感が無いではないが(ex.衣装と履き物のギャップなど)それも、きちんと意識されてはいることが明らかなので、不問に付す。そう言えるのは、話が進むにつれて役者達の顔が、観客にとってどんどん良い物になってゆくだけの質を備えているからである。それだけの質を持つシナリオであり、演技・演出である。だから、細かいことは不問に付すのだ。蛇足だが、延びシロを感じるのである。今後も本質をピュアな観点から見つめ、表現すべきことを表現してゆける劇団であって欲しい。才能と華のある劇団であればこそ、この点は気をつけて欲しいのである。延びシロに期待して星は5つ。但し、油断めさるな。

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    2013/11/21 05:43

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  •  夢神楽の皆さま
     今後のご活躍期待しています。体に気をつけ、精進なすって下さい。
                                       ハンダラ 拝

    2013/11/23 03:26

    ご来場誠にありがとうございました。

    真摯に受け止め、今後の活動にいかしていけるよう頑張りたいと思います。
    今後共何卒宜しくお願いいたします!

    2013/11/22 08:36

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