満足度★★★
一気に見せる
幕末の日本によく似た架空の世界で、投獄されていた発明家・平賀伴内(白川侑二朗)が、はびこる伝染病を一掃するために釈放されるところから始まる物語、反幕府グループの暗躍や、感情を持ってしまった機械人形(堀田ゆい夏:好演)の恋、平賀の旧友で今は幕府のイヌ的存在の男(弓削智久)なども描いてなだれ込むクライマックスまで、どこか既視感のある部分もありつつ、言葉遊びやアクション(殺陣)も交えて一気に見せる、な感じ。
また、途中で神様が出てきて「願いを叶える3枚のお札」をある人物に与えるのだが、その願いが叶う場面の見せ方が上手いっちゅうか愉快っちゅうか、よくできている。最初の2つはその表現で十分に笑わせ、最後の1つはクライマックスの後どうなったかをエピローグで明かしてホロリとさせるという…。
それと、和服が基調でありながら、白いスーツなどもアリという衣装も架空の世界を巧く表現していて○。