満足度★★★★★
「だいじなもの」を思い起こさせる
前回公演同様、基本的にはコメディタッチで終盤は熱血感動系というスタイルながら、今回は亡き父が遺したおもちゃ屋にあった古いボードゲームからゲーム界(あるいはファンタジー界)に引き込まれた主人公のおハナシ。
最終的に集結する仲間の人数が2桁に及ぶので力を合わせるまでが長すぎて肝心の戦いがアッサリしすぎる…という見方をしてはイケナイ、むしろ各キャラクターの個性を観るための芝居である、と気付いた時には遅かったとはいえ(爆)、終盤、復活した破壊神クトゥルとの戦いをダンス中心に表現し、主人公とクトゥルの一騎打ちシーンはブラックライトを使う(武器がライトセーバーなこともあって『SW VI』のクライマックスっぽい感覚)という演出がステキ。
さらに主人公がファンタジー界を去る時に残す言葉は自身の成長を示すとともに「だいじなもの」を思い起こさせる名台詞でまさに画竜点睛を打つ、的な?