満足度★★★★
良く書けている
高校時代に書いたシナリオをほぼ全面的に書き直した今作。上演場所が変わっている。お好み焼き屋の2階なのである。鰻の寝床のような細長い空間に舞台空間と客席が設えられる。天井までのタッパは2mちょっとという感じでかなり低い。演技スペースもかなり狭いので、相当考えて動かなければ身動きが取れなくなるのは必定。
然し、空間の使い方は上々で、役者の声の大きさも会場にマッチした適度な大きさ、カツゼツも良い。余り肩肘を張らず、本音部分も作者が自分自身を茶化してみているような距離感があって、作品を下卑た物にしていない。筋の運びも、この距離感に支えられつつ自然に展開するので、素直に笑える。中々の才能である。
アラサー女子のホンネとサラリーマン生活の凌ぎ合い。とくとご照覧あれ。