満足度★★★★★
意外にも哲学!!
如何にも少年ジャンプファンの村松氏の作品らいしい、と言ってしまえばそれまでなのだが、デカルト以来、西欧の中心的思考法であるdualismの問題として捉えると頗る面白い。一方の極にニヒリズムをもう一方の極に何かaffirmativeなrealismかromanticismを置いて、双方が在る主題に就いて論じ合うシュミレーションのような楽しさがある。今作の場合は、それが、未来に於ける編年体の歴史として紡がれてゆく。片や“めんどくさい”を標榜する“めんどくさい銀河帝国”片やここから独立した“おもしろい星団連邦”。標榜するのは無論、“おもしろい”。互いに異なる原理でも戦争や支配・被支配は成立するのか? 戦えるとして勝敗の行方は? 等々、一見、馬鹿らしく見える中に仕組まれた、深遠な二元論的世界観。楽しめる。
2013/11/05 20:45
2013/11/05 20:43
すごい。役者の僕よりも深いところに達している。。。