満足度★★★
戯曲の核を素朴に見せる
ほとんど素舞台で、凝った装置も使うことなく、古典と真正面からぶつかり合う、今どき珍しいタイプの芝居でした。古典の再演というと、「現代的なアレンジを加えて」とか言ってはいろいろ趣向を凝らした挙句に、演出家が戯曲をどう捉えて今上演するのかがさっぱり見えないことが多い中で、素朴な演出にこだわることで、かえって戯曲の核が見えてきたように思いました。「金か倫理か」、なかなか現代では問い詰められることがない選択のように思いますが、判断を迫られた時にはもう悲劇が目の前にある……そう考えるとゾっとしますね。それはともあれ、こういう芝居づくりは続ければ続けるほど、鍛えられ、磨かれる要素も多いと思うので、ぜひこだわり続けてほしいと思います。
2008/06/15 11:15
ご来場いただきありがとうございました。
そして「観てきた!」のクチコミもありがとうございます!!!
JAM SESSIONでは「脚本」に忠実に芝居をつくっていることが実感できます。
演出方法を駆使する訳ではなく、関係者一丸で脚本を読み解いていくことで
出演者も観客も日々新しい発見があるのがとても面白いです。
今後もこの作品つくりのスタイルに自信を持ち、続けていきたいと思います。
是非次回もご覧いただきたいと思っております!!!♪どうぞ宜しくお願いします!