期待度♪♪♪♪♪
「僕」という緻密な言語圏と向き合う…
一夫多妻性に疑問を持つ…。
それは、中東アフリカ地域等の人々を別にして、多くの人が抱く感情である。
特筆すべき点は、その疑問が「タジョン」(多情)の愛人へ結びつくらしい脚本だろう。明らかに「僕」の視点は 特異で あって、別の書き方をすれば、感情移入は易しくない。一方、…「僕」の視点へ浸ることが新たな「言語」の可能性でもある。
「タジョン」の愛人はバイリンガルだ…「僕」という言語圏で暮らした後、別の「僕」という言語圏にバカンスへ旅立つ。
これは、一つの巨大湖から様々な支流が枝分かれしていく光景である。他の川へ流れるのを阻止したければ堤防を建設するか、自ら大流となるしかない。
緻密な言語性で今日まで の男女観を覆してほしい。