小部屋の中のマリー 公演情報 DULL-COLORED POP「小部屋の中のマリー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    おとぎ話あります。
    たとえ話に次ぐたとえ話で、出現したのは現代のおとぎ話である。
    芳醇なおとぎ話の世界に、ぐっと引き込む力は、確かなテキスト力。
    おとぎ話を目にも鮮やかなものにするライブペインティング。
    計算が行き届いた作品空間に、酔わされぬわけがない。

    ホームでの清水那保は初めてであったが、想像以上の少女力。
    これほど想像力を支える/掻き立てる女優は、そうそういるものではない。

    ネタバレBOX

    監禁事件から想像される陰惨な世界はない。ドキュメンタリーではないのだ。
    そういう意味では、確かなフィクション=おとぎ話であろう。
    少女の強さも、完全無欠なところからして嘘っぽくあり、面白い。
    (ちょっと見える弱さなんか含めると、作家の趣味が見えるかな、と)

    弁護士が須賀医師に指摘する「みんな気づいてましたよ」には、ちょっと参った。
    そういうかわし方もあるのだなぁ……参りました。

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    2008/06/08 15:09

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