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MIWA
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住み込みの女(536)
満足度
★★★★
ネタばれ
かなりネタばれ
ネタバレBOX
野田地図の【MIWA】を観劇。
あの美輪明宏の愛の物語である。
野田秀樹にしては珍しく架空の物語ではなく、実在している人物の生涯を描いている。果たしてそれはどういうことなのか?が興味の焦点である。
美輪明宏が長崎で生まれ、少年時代から美少年と周りから揶揄されながらも人並みに成長していく。その中で長崎の原発を体験をしながら、自分の中にいるもう一つの存在(安藤牛乳)を発見する。その安藤牛乳と共に成長していく中で、 歌に目覚めながらも自分がゲイである事に苦悩しながら、歌手として大成していく。そしてゲイという反社会的な存在ながらも成功を収めるのだが、その一方で大事な友人・赤城圭一郎、三島由紀夫たちを失い、失意の果てながらも自分はどんな事があろうとも必ず生きて行くという決意を固めるのである。
今作は何時もながらの野田ワールドはやや抑えられていながらも健在だ。
美輪明宏がゲイという立場ながらも世間と戦うという過程では、島原の乱の天草史郎を登場させて、天草史郎と徳川家光との戦い、キリストの踏み絵とダブらせていく辺りなどの二重構造の展開の上手さは抜群だ。そして原爆による表現方法などは息を呑んでしまう。と、ここまでは過去に観た野田作品と比べるとそれほど変わり映えせずに特別目新しい物は感じられない。
では、何故?今作では実在した人物を描いたのか?そして何故?愛の物語にしたのか?
それは美輪明宏と共に生きたもう一つの存在で(安藤牛乳)である。彼が美輪明宏にとって誰だったのか?イコールそれは野田秀樹にとって誰だったのか?が
今作のテーマであり、その存在こそが重要なのである。
野田秀樹は美輪明宏の姿を借りながら、実は自分が失ったもうひとつの存在の事が未だに忘れられずに、今作を描いていたのである。だから今作は美輪明宏の愛の物語と思いきや、実は野田秀樹の自身の愛の物語を描いていたのである。
果たしてそれは誰なのか?
もしあなたが家族、友人、恋人を失った悲しみを未だに秘めているならば
今作はあなたにとって一生の宝物になる芝居だということは間違いないだろう。
野田秀樹が中村勘三郎との別れの際に述べた言葉である。
あったこととあることの距離はかぎりなく遠い。
あったこととないことの距離は限りなく近い。
高橋睦朗
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2013/10/12 11:36
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