満足度★★★
たたき台
シナリオのストーリー展開に意外性がなく、恐らく演出家は、形にしようと努めているレベルだ。然し、演劇の一つの極北は、役者が、演ずるキャラクターに憑依されることだろう。つか こうへいの作品は、恐らくそれを目指していた。実際、現在、残るつかの口立てによる演出を受けた作品群を観るとそれが、感じられるのである。
以上のような意味で今作出演者を観ると、誰一人、役に憑依されてはいなかった。おまけに、ストーリー展開をどんどん先読みできてしまうので作品を長く感じたのも事実。作品のコアについて、演技のコアについて、そして演劇とは何かについて根本的に考え直してみる時期に差し掛かっているのではないか? 今迄には無かったタイプの作品を演じた初回であるという。更に研鑽を積んで、新たな地平に立って作品に取り組んで貰いたい。
2013/10/13 17:26
劇団の感想でまさかつかこうへい氏の名前が出てくるとは、正直驚きを隠せませんでした。
今後も新しい事に挑戦できるよう精進してまいります。