満足度★★★
とにかく殺陣は、きちんとド迫力で見せてほしい!
まず最初から中盤過ぎまでストーリーは
ストレートに展開。
かなりユニークに変えられた「八犬伝」とは違う。
しかし結末に向けて最後は独自解釈、史実への
こじつけが大胆にあって、そこはそれでまた面白い。
特に「猿飛佐助」の命名の由来とか!!!
上川真田幸村と里見徳川家康が直接対峙し、
今の戦乱の世の中から戦をなくし、どう鎮めるべきか、
10年後、100年後、それ以降のことまでも考えている
家康に打ちのめされる幸村のシーンが
精神論でも、復讐でもない、理詰めで詰め寄る
脚本が素晴らしい。
感心してしまった。
殺陣は人によってあまりにも技術の差があって、
槍が刺さっているように見えずに、
ぐずぐずと何度かやり直したりした人もいて、
悲惨な場面なのに苦笑してしまう…残念。
でもさすが、上川さんのクライマックスは迫力があってよかった!
里見浩太朗VS上川隆也の殺陣は長くはないが、
またハードでもなかったが里見さんの貫録で
なかなか魅せてくれました。
里見さんの金ピカで巨大な「葵のご紋」が
付いた衣装が印象的。
また記念公演だけあって、
芝居以外の点で有名どころをそろえただけと
非難される方も多いでしょうけれど、
主題歌・中島みゆき(良かった!)、
音楽・井上鑑feat.吉田兄弟
題字・紫 舟、という顔合わせが豪華だった。
とにかく殺陣は、きちんとド迫力で見せてほしい!
ホント!!
まあ迫力では「舞台版・浪人街」を超えるものは
出ないだろうと思うが・・・。
『真田十勇士』といえばNHK人形劇を思い出す
私ですが、この後、たしか日テレ創立何周年
記念作品のマキノノゾミ版『真田十勇士』も
チケット買ったので頑張ってほしいと思う。