満足度★★★★
劇団どくんご「君の名は」観ました
怪しい見世物小屋のようなテント芝居が、今年も、名古屋・城山八幡宮の境内にやってきた!(私は今年で三回目)
暗がりの中、虫の音を聞きつつ石段を何十段も登って行くと…その先の境内に、縁日のような灯。
どくんごおなじみの、すだれの壁、スナックの軒先のような光る看板。
テントに入ると、満席の客席も役者が準備・物販をしている舞台上も、まるでごった煮状態。
カーテンに描いた絵を人力で引っ張るローテクで次から次へと変わる、安っぽくも(笑)濃厚な世界のオンパレード。
しまいには、背景を取っ払ってテント外の夜闇へも飛び出す!
個々の役者のキレキレの身体と迫力ある声、役者全員のあちらの方向へふっきれてはじけた演技が練り上げる、泥臭い異界も独特(えっ、いま昭和何年!?)
寝る前に変な本でも読んだように(笑)怪しい夢を見ているような、あちらこちらへ時空・物語を超越する舞台は、ふだん劇場で観る演劇と全く違う概念。
演技舞台の後ろや脇、同じ空間で出場でない役者が淡々と進めるスタッフワークも印象的。
ゲスト出演の名古屋のクラウンカンパニー・プレジャーBによるジャグリングも、雰囲気が合いつつ違いがあってよかった。(まさかの知り合い出演w)
仮設テントならではの、風通しよくも温もる空気。
野外劇団楽市楽座、札幌ハムプロジェクトと共に、これからも応援したい旅公演一座の魅力を味わいました。