満足度★
凡人Aよ、去ね。
吉本の芸人という理由だけで、演劇の脚本をおろせてしまう。
別に「領土侵犯!」と目くじらを立てることもないし、むしろ歓迎したい。
だからこそ、真っ直ぐに言うべきことは言わせてもらう。
「凡人Aよ、去ね」と。
芸能・音楽・芸術方面の才能が集う下宿を舞台とした青春群像劇。
ご都合主義にも無理があるだろうというアクロバティックな筋書きと、
意味ありげで鼻につく登場人物(演劇ってこんな感じ?みたいな)。
愛する要素を残念ながら見出すことはできなかった。
舞台を貶めることを助長した演出の仕事にも疑問を呈す。
稚拙な凡人Aの考え/思いすら拾いきれていないように思う。
また、キャスト陣を束ねられなかったのは力不足という他ないだろう。
名は体を現すのか、市井の塵芥のような仕事ぶりであった。
……ごめんなさい、上手いこと言いたかっただけです。
でも、彼が仕事してないのは間違いないなのでギャラは返納すべき。
プロデュース公演だし、お祭りだったらまだ許せたのだけど、
楽しむべき部分は一切なかったのだから、企画側は猛省するべし。
一部、興味深い面白いキャスト陣だっただけに、至極残念。