満足度★★★★
後列で正解!
以前、トニー賞の授賞式のパフォーマンスショウを観て、大よその雰囲気は予想がついていましたが、意外にも笑えるシーンなどもあって、舞台の雰囲気的にも「RENT]に共通するものがありました。
当事者にとっては深刻な内容で、決して愉快でもないストーリーですが、悩める家族が必死に関係性を保って、生きようとする姿が感動的です。
ダイアナとナタリーの母子関係に、藤圭子さんと宇多田ひかるさんを連想してしまいました。
自分の身近でも、まさに実際似たような体験をした時期もあるし、まさにネクスト・トウ・ノーマル!
人間十人十色、誰の人生を基準にするかで、幸福観も、価値観も、正常異常の判断も、人それぞれ。
この家族は、100%のハッピーエンドではないにしろ、不完全融和的なハッピーエンドを迎えたかに見えました。
訳詞が字余りで、皆さん歌いにくそうでしたが、作品の魅力は十分伝わる舞台でした。
セットの構造上、後部座席の方が見易いのではないかと思います。