失禁リア王 公演情報 柿喰う客「失禁リア王」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    阿呆
    面白い。

    ネタバレBOX

    老王リア(深谷由梨香)が引退を決め、三人の娘に財産を譲ろうとするが、三女・コーディリア(北原沙弥香)は勘当され、フランス王妃になる。ゴネリル(内田亜希子)もリーガン(杉ありさ)もリアを追放し、グロスター伯(伊東沙保)の非嫡出子で野心家なエドマンド(阪田瑞穂)を夫に迎えようとする。ショックでボケたリアはコーディリアの傍に逃げ込むが、フランス軍が戦に破れ、二人は投獄される。エドマンドとその兄・エドガー(七味まゆ味)の決着がつくが、コーディリアは殺され、リアも死ぬ…。

    ミュージカルな作り。90分でテンポ良く、照明もくっきりしてて見やすい。演出的に、毒々しさがあまりなかったといえるかもしれないけど。

    話的には、リアの悲哀とかコーディリアの悲劇性とかよりもエドガーとグロスター伯の親子愛が印象的。エドマンドの歪んだ劣等感さはもうちょいほしかった。二人の戦いのシーンの道化(新良エツ子)のボイスミュージックもかっこよかった。
    ゴネリルとリーガンはどちらも美しく恐ろしい女という体裁で、程よいデフォルメさが良かった。杉ありさはポージングがイチイチクールで好印象。志村けんネタもバシっと決めてくれてたらなお良かった。

    ラスト、チラシデザインと同じように、死人に焦点をあてた構図で終わるが、悲劇性はあまり感じられなかった。死という結果に力点が置かれているように見えなかったせいだろうかしら。

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    2013/09/16 18:01

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