女王の魂 公演情報 劇団EOE「女王の魂」の観てきた!クチコミとコメント

  • 全編ハイライト
    インタビューヴォーズ



    ほぼバレてないネタバレへ!

    ネタバレBOX



    「全編ハイライト、とは、まさに こういうことを言うんでしょうね。
    劇団EOEが女子プロレスを扱って、タイトルに『女王の魂』を持ってきたわけだから、汗も飛び散る全力の舞台だろうな とは考えていた。
    ただ、実際、観劇すると、役者の熱量というか、違うんですよね。
    物理学的な現象です、これ(笑)」




    ー『週刊EOE』という雑誌が配付されてましたね

    「『週刊EOE』は開場中、ずっと読んでました。
    とにかく文字量が多い(笑)
    週刊新潮の特集記事かよって。

    それを踏まえて観劇すると解るのですが、2013年組の新人3人は豊漁でした。
    準主役といってもいい佐々木(糸由)さん、この女性も新人の1人です。
    実は、彼女の細身の体型は劇団EOEには浸透しないんじゃないか、と決め付けてたんです。
    だって、週4日間の稽古ですよ?

    今まで劇団EOEのメンバーは、良くも悪くも それに『耐えられそうな女性』だった(笑)
    でもね、物理学の法則からは外れますけど、彼女の持つ熱量は確かでした」





    ー悪役レスラーのクレーン中田は圧倒的な存在感でした


    「悪役レスラー…、あれは 参ったな。
    私も、たぶん観客も、 (川上)千種(平澤有彩)との対比で捉えていたわけです。
    試合で武器を使っちゃう、自分自身は傷つかない『ザ•ヒール』だと。

    対比だと思っていたところの、『プロ意識』、あるいは職業的背景としての『女子プロレスラーの厳しい現実』、それから『女子プロレスへのオマージュ』…。

    悪役レスラーと千種は、根っこの部分で繋がっていたわけです。

    語り出した悪役レスラーのことばは、舞台裏を描いたからこそ観客に響いたんだろうね。

    とはいっても、プロレスの試合 観たかった。
    削ったのか、…いや…どうなのか。
    うん、…ラストに残しておいたのか?
    個人的には、リング上で本格練習する風景や、レスリングの試合のシーンがラスト以外でも あって良かったかもしれない」





    ー戦後のプロレス•ブームに比べると、今や日本人にとってマイナーな興行になっていますが…


    「私は武藤(敬司)の全日(全日本プロレス)や、あまり言いたくはないんですが…、西口プロレス(長州小力ら所属)など観戦したことが あります。
    逆に、女子プロレスは映像とかで観たことすらありません。

    行きたくなりましたよ。ぜひ観戦したい。
    自宅へ帰ってから『女子プロレス』と打ち込んで、ネット検索しましたから。いや、移動中に携帯で検索してた(笑)
    そういう意味では、女子プロレスの応援歌だったと思います」






    ー舞台上の必死な姿を見て、心響いた観客も多いです


    「上手いよな〜。
    観るコツはね、『とりあえず週刊EOE読めよ』に尽きます。

    重なってるんです。

    だから、女子プロの『飛び散る全力の汗』は、劇団EOEの姿そのものだったわけ。経済の話を取り入れたの、あれズルいよね」




    ー距離は短いのにもかかわらず、なぜ絶叫なのでしょうか?


    「いくら叫べば、彼らは休むのか。役者の声が、太い線にみえる気がする。
    闇雲に叫んでるんではなく、観客の方を向いていても、叫ぶ相手に太い線で発射(?)されてるんです。

    これも おそらく技術でしょうね。

    付け足す感じで、一言いい?」





    ーはい



    「音響、なにあれ(笑)

    試合へ臨む直前、(奥野)友美(佐々木 糸由)と千種が女子プロ論を語り合うシーンあったでしょ。
    『何、食べに行きたいですか?』で、『焼肉〜!』と絶叫するところ。
    会話の展開に音響がピッタリ合ってた。例えば真っ赤に染まったり、緊張を煽る照明いいなーと思ったら、あの一語一句を被せる音響の登場ですよ。
    『焼肉〜!』の台詞は、音響の技術無しでは『ハイライト』にはなれなかった。
    まあ、ラストの大切な レスリングのシーンに関して解説しちゃうと、あえて音響?効果音?を出さない方が良かったかな」


    ー最後に どうぞ


    「新人3人の熱量で、劇場が 暑かった。とてもオシャレな街でやる演劇じゃないですね(笑)
    むしろ、そこでしか味わえない密閉感が似合ってるのかもしれませんが」





































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    2013/09/11 00:08

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  • ―――早速ですが、よろしくお願い致します。

    何か変な感じですね。

    ―――いいじゃないですか、たまには。私達編集部員が、我が「週刊EOE」GK編集長にインタビューするという事で。

    役者の方は、毎回こんな感じなんですね(笑)

    ―――はい。GK編集長がずばずば切りこきますから(笑)では、最初の質問なんですが、今回の公演、振り返ってみて如何でしたか。

    編集部としても、面白かったですよ。まず、そもそも、半年間、公演がなかったというのは、劇団としても初めてでしたし。じゃあ、そこで何を打ち出すのかと思えば、「プロレス」に「介護」でしょう。これは、もうすぐにピンと来るわけですよ。今回、本気だなって(笑)

    ―――EOEの場合、いつも本気ですが、たまにありますよね。何時も以上の本気が。

    はい。ジャンボ鶴田がキレるみたいな(笑)ああ、こりゃ怖いぞっていう。個人的に、この感覚は、2回の卒業公演と去年1月の『幕末純情伝』で感じましたけど、今回は4回目ですよね。これは、大将も、「絶対エース」も今回キレるなというのは、最初からありましたよね。実際、そういう展開になりましたし。ただ、取材していて心配の部分もあったんですね。人数という部分で。

    ―――春の段階では役者陣が3名でしたからね。

    まあ、いつものタイミングで人が入ってくるんでしょうけど、すぐに辞めるんでしょうっていうの、こちらもありますし。

    ―――そんな感じで、新人達には取材していたんですね(笑)

    はい。それは、これだけ取材していたら、こりゃすぐやめるなって分かりますよ(笑)ただ、今年は、結果的に2009年に次ぐ豊作でしたよね。いわゆる「3人組」も出来ましたし、「次期エース」が誕生しましたし。だから、あとは、2009年のように、ここから何本の柱が立つかという事ですよね。

    ―――それは、編集部としても楽しみにしていると。

    それは、当然楽しみにしていますよね。ここから3年というのは、紀伊国屋ホールに向かってというのがあるわけじゃないですか。例えば、劇場で配布した「週刊EOE」にも書きましたが、真生は以前こんな子こいっていたわけですよ。「大きいこというリップサービスも必要なのかもしれないけど、じゃあ、お客様に期待をさせておいて、その期待を裏切るような形になったらどうするの。」と。そんな人間が、いきなりお客様の前で前説始めるんですよ。

    ―――劇団史上初めてです。

    そうですよね。寧ろ、前説って、どちらかというと、役者のキャラクターを伝えるために使っていた劇団が、いきなり、代表出てきて、マイク片手に「3年後、紀伊国屋目指して」というわけですから。それは客席もビックリするだろうっていう。しかも、その登場曲も登場曲でしたし。

    ―――「王者の魂」ですからね(笑)

    それは一発で分からされるわけですよ。これは本気だなんて。しかも千秋楽の挨拶では、平澤も同じ言葉を使うわけですし。だったら、私達編集部もこれから3年間、更に本気でおいかけないといけないという感じですよね。

    ―――それでは、最後に一言どうぞ。

    劇団EOEを追い続ける我が編集部ですが、断言します。劇団EOEの真実は、「週刊EOE」にあり!です。

    ―――本日は有難う御座いました。

    こちらこそ有難う御座いました。

    2013/09/11 14:48

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