満足度★★★
スタジオ公演ながら充実した内容
ワークショップ受講生によって踊られる作品と、実力派ダンサー2人によるデュオ作品が上演され、対照的な作風が印象に残りました。
『KENTARO!!WS受講者16人によるショウイング』
16人の若いダンサー達がヒップホップやロックに乗せて踊る20分程度の作品でした。18時間のワークショップで作られたとのことで、KENTARO!!さんの普段の振付に比べるとシンプルで、動きも揃っていない場面が多かったのですが、エネルギーに満ちていて引き込まれました。
『アルトノイによる新作』
島地保武さんと酒井はなさん夫婦のデュオで、全身タイツを相手にデュオを踊ったり、巨大な赤いヒモ状のオブジェを振り回したりするシュールなパートと、洗練された美しいダンスを踊るパートが交互に現れる、掴み所が無い構成に不思議な魅力がありました。
バレエ的なムーブメントとコンテンポラリーダンス的なムーブメントが巧みに組み合わされて、独特な動きの美しさがありました。
10月の本公演でどの様な発展を遂げているのかが楽しみです。
2作品が上演された後、おまけでKENTARO!!さんと島地さんのインプロヴィゼーション・セッションがありました。このセッションでは島地さんもヒップホップのテクニックを用いて踊り、両者のユーモアとキレのある動きを単純に楽しめました。