木 公演情報 ろりえ「」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2時間があっという間
    もっと観たい・・・。3時間でも観たいし、ずっとずっと客席に座って見つめていたい。そんなろりえへの愛しい気持ちが、この公演を観て益々強くなりました。案内文にあった「木」はろりえ恒例匠の技。客入れの時間にその「顔」を眺めていて、目が開いたり幹が割れたりするところを想像してました。そんな予想の斜め上を行く匠の技、クオリティの高いアレやらアレが出てくる出てくる。そんな遊び心満載の舞台上で、男女ともにキュートな役者さん達が生き生きと息づいていて・・・あまりの楽しさ、面白さ、そして切なさやら感動やらにまみれて、クライマックスの激動からずっと泣きっぱなし。シチュエーションにも絵面にもセリフにも笑わされるのに涙が絶えず泣き笑いの状態。思えば人生ってこんなものなのかもしれないな、泣き笑いの人生が幸せなんじゃないかなとしみじみ感じました。

    ネタバレBOX

    一人の金髪の男性(しょうちゃん)を時代別に3人の役者さんが演じるのですが、少年時代のイケメンっぷり(志水衿子ちゃん。肌も真っ白でとてもきれいでした)に比べ、青年の男っぽさ、中年になってからのムサさは何なんだ、と心の中で爆笑してましたが・・・クライマックス、目が見えなくなってしまった健ちゃん(高木健さん)に中年のヒゲデブしょうちゃん(山岸拓生さん)がキスをするシーンは、ずっと思いを馳せていた少年時代の美しいしょうちゃんそのものに見えて・・・人生を描くこと、演じることのできる方達の力量に震えました。

    でもこの中年ヒゲデブ男性二人のキスは絵面が本当に汚くて(失礼、)ずっと声を出して笑って観ちゃってました。同時に涙が止まらなくて。本気で泣き笑いしてて。この感覚が「ろりえ」なんだよね、と。男性二人の全裸にしても、一人は前を隠すタオルに手を添えないから観ているこっちはハラハラ。心の中で「何故押さえぬ」と突っ込みを入れたりして、はたまた「中2に負けたんかい!」とか「ポリスの妹一瞬かい!」とか「熊くるー!」「馬きたー!」、なんなら「裏で音しすぎ!」まで(笑) 全編ずーっと途切れることのないユルさ(=大好きな奥山さんの感性)にまみれることが出来て私は今とっても幸せです*

    あと今回、いつにも増して役者さんの魅力が胸に飛び込んできました。リナちゃん(中村梨那ちゃん)としょうちゃんのフェティッシュなカップルにどきどきしたり。マリアムーン先生を演じる加奈子さんは相変わらずキュート。みのりちゃんは出番は少ないものの、しっとりとした女性らしさに磨きがかかってて。他の皆さんも本当に素敵でした。

    しかしそんな中で特別目を引いたのは、青年時代のしょうちゃん・・・化け物級の演技力に途中から釘付け。色気もあるし、どこの誰だと思ったら・・・21歳と聞いて戦慄。天野峻くん、名前覚えておきます・・・恐ろしい若手が出てきたなぁ・・・。

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    2013/08/24 00:15

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