オレンジの迷信行動 公演情報 ナイスコンプレックス「オレンジの迷信行動」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    おせんべおせんべは焼けたのか
    前公演の印象から
    「どっから球が飛んできても驚かない様に」
    と、期待値を上げて挑んだ。

    漫画「ろくでなしBLUES」で
    主人公の前田氏が修行の為バッティングセンターに赴き、
    ピッチングマシーンの前に立っては
    放たれる剛速球を避けるあの場面に似た気持ちで。

    場内に入り、見回し、一呼吸。
    「心削がれる様な」鋭利な話を今回もまた楽しみに、
    厚みのあるチラシの束をめくる度、せり上がる高揚感。

    芝居が始まり、イメージしていた小さな球をどう受け止めるか。
    ここで私は見誤っていた事に気が付く。

    飛んできたのは、クレーン球だったからだ。

    クレーン球クラスの破壊力もさることながら

    背中の肉をナイフで削ぎ上げるかのような切れ味。
    今回もごちそうさまです。

    感想を上手く書けず、小学校の課題で
    しばしば先生から意味を求められる作文力を持つ私。

    この程度の表現でしか感想を述べることが出来ず、
    観劇前の参考知識としてこのページを見ている方に
    本作の魅力を伝え切れない事を心より悔やみながらも感想を終えます。

    皆様お疲れ様でした!!

    ネタバレBOX

    【長いですよ】
    『ネタバレ部分感想』
    (箇条書きにて印象強かったとこのみで失礼します)

    ・冒頭の学校で金魚が死んだ件のテンポのよさ!
     あの軍隊的なリズム気持ちいいですね。

    ・1回目の「キィィィィイイイン」が本気で頭割れそうになって
     「頭割れる頭割れる頭割れる頭割れる」と上演中涙目。

    ・早野さん  「消え行くルールブック」であり「独占欲の強い女のような現役ル ールブック」だと思いながら観てたのですが、
     後半での死刑にするか否かの場面が印象に残ってます。
     あの特殊装備がものすごく暑そうなのに終演後汗ひとつかかないのはスゴイ…!

    ・藤田さん良い声だなあと暗転中のボイスで実感。あと髪の毛のインパクト。すごい。そして柱としての存在感。安堵感。観てて安心します。

    ・森田さんの淡々と話畳み掛けるシーンとか、まるでサイレンサーのような威力。結構好きです。今回も、魔界転生についての指摘する場面、
    すごいカッコよかったです。

    ・神田さんフル稼働な感じで、最近のPOPな印象を覆してました。
     冒頭の原始人で今回も賑やかな感じかなあと思っていただけに裏切られました…!

    ・福田さん 厳しさを貫く立場で揺れる人間らしさ。
     偉い立場だけども人だものなあ。と、しんみり感じを抱きつつ観ておりました。

    ・紅林さんのブチ切れっぷり、そして駆け巡る様がスゴイ好きですw
     今回一番注目して観てました!待ってました!!
     赤の女王→マスコミ人の早メイク変えは手品かと。
     赤の女王は是非とも悪い大人のトラウマとして植えつけたい高クオリティ。
     
    ・大久保さん 自分の先入観で大人しいお嬢さんキャラのイメージがあった  のですが、強いスタイルも観れて払拭です!

    ・赤眞さん いやーもう渋い、渋い強い渋い、映えてます!藤田さんとの掛け 合いがまたたまらなく沁みます!もう少し赤眞さんの見せ場が欲しいと思ったり。

    ・キムラさん 久しぶりにコミカルなキムラさんの姿が観れてすごく懐かしさを
     感じるとともに楽しさでこっちもニヤっとしてしまいますね!

    客演の方々も良かったです!


    ・原さんのお母さん  涙腺爆破起爆剤とも言えるかと思うのですが、心に刺 さる追加釘のような大事な要素だったと感じます。

    ・池田 がむしゃらに、というか駒田の忠実な後輩としてしゃかりきにがんばる 姿勢に胸を打たれました!普段はきっと駒田にさんざんからかわれてそう  な感じが…。

    ・峰岸 違ったらごめんなさい、原の職場の上司の役でしたでしょうか…、
     原に「社会人として 社会に発言しろ 働かないヤツには発言すら認められない!」的なニュアンスの台詞に、職探し真っ只中である自分のハートに深く刺さりました…いいパンチでした…。 時同じくしてそのシーンで本作観劇1発めの涙が出ました!

    ・奥田 もし違ったらすみません。
     事件があった後、原に銀行通帳を見せた両腕まくりの刑事さんでしたでしょうか。そのシーンでの原に奥さんの手紙について言い放つ時、グッとみぞおちを押し上げたような感じを受けたとき、泣きました…!

    ・少女 元気に満ち溢れていて観てて気持ち良かったです。
     私はこの子が新しい「ルールブック」なのかなと思って話を観てました。
     
    ・結花 娘さんだなあと。藤田さんの娘さんがいらっしゃるんじゃないかって思うほどにマッチしてましたね…。

    ・吉岡 本作で、数田と共にカナリ魅入ったキャラクターです。
     熱意と信念が溢れんばかりに満ちてる姿、そして法廷での火花ところか
     花火が上がるくらいの激しい闘志に拳握ってました。
     原との打ち合わせの中で目から光るものを見たとき、こっちも垂れてました。

    ・数田 ぐいぐいと引き込まれました。
     吉岡との法廷バトルで流れるような疾走感。
     吸引力というのでしょうか、気が付けば時を忘れてしまいました。
     吉岡あっての数田のコンビ技というのでしょうか、ロッキーvsイワン・ドラゴの ような骨のあるライバルという印象でした。

    ・里中 話の流れが彼に向いてからというもの気持ちが入り込んでしまいまし た。観ているうちに彼が実際のあの人のように重なってくる感じで、
     序盤の影の薄さを忘れてしまうほど。
     完全にやられましたね…!

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    2013/08/17 20:24

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  • ご来場ありがとうございました。
    そして、ご挨拶が大変遅くなりました事をお詫び致します。

    しばしば先生から意味を求められる作文力。羨ましい(笑)
    全体の感想に加えて、役者個人にまでコメント感謝致します。
    全キャスト喜んでおりました。
    藤田・赤眞ペアのシーンは劇団的にも希でしたね。
    ありそうで、なかなか見れないツーショットでした。
    また、次回作にもご期待下さい!!

    ナイスコンプレックス 劇団員

    2013/09/03 02:44

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