満足度★★★★
「アルヴィン・スプートニクの深海探検」観ました
多次元のモノクロ世界をさ迷う魂の旅路。
主人公は、あの姿になった時点ですでに、生と死の境界を踏み越えた別の存在と化している。
危険を他人に押しつける大人、海底に眠る人々や主人公の先達など、子どもに隠すことなく見せる。
アニメ、指人形、ミニチュアと、表現手法が変わるたびに空間が再編、孤独な主人公を様々な距離、角度から見る。
その視点はつねに主人公から遠い(等身大にはならない)。
最後に、主人公の光が消えたところで総毛だった…
要素がいろいろ入っていながら物足りなさすら覚えるシンプルさが、実は最大の武器。
観客席(特に、反応が素直な子どもたち)込みで完成する作品。思わぬところで笑いが起きたり、子どもは偉大。