満足度★★★★
詩と演劇 「言葉なんか覚えるんじゃなかった」田村隆一の鮮烈な一行をベースにした科白は、群衆の中の孤独、孤立を表現したBaudelaireを彷彿とさせ、今作の主要トーンであるモノローグとダイアローグの間にある虚空のようなものを巧みに表現した。冒頭、列車が構内に滑り込む轟音が、それ迄流れていた川のせせらぎと小鳥の鳴き声を圧殺してゆく場面は、圧巻である。当然、その時、俳優達は浮遊したような感覚の歩きぶりを、舞台上でしているのだ。(2013.8.19追記)
ネタバレBOX
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2013/08/11 11:38
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