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ストリッパー物語
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公演情報
東京芸術劇場「
ストリッパー物語
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
満足度
★★★★
新たなる三浦大輔
完全ネタばれ
ネタバレBOX
つかこうへい【ストリッパー物語】をポツドール・三浦大輔が演出するという池袋芸術劇場の企画である。
高熱度の芝居をするつかこうへいの戯曲を低温度の芝居をする三浦大輔を組み合わせは賛否両論があり、果たして面白い物が出来るかどうかは別として、依頼する側と受ける側が合致したのは間違いないようだ。今、一番好きなポツドール・三浦大輔だけに、オリジナルではない芝居を観る事に何度も戸惑い、観る事を避けていたが、今作は避けずにはいられないようだ。それは一昨年の新作【おしまいのとき】で感じた三浦大輔の新たなる方向性が見えてきたからだ。
内容はストリッパーとひもの話である。
舞台はストリップ小屋で、始まりからでんでん扮する座長が、ストリップショーの始まりの挨拶から始まる。そこで観客は自分がストリップ小屋にいて、俺たちは観客?と錯覚を起こさせてしまう掴みは成功である。
そして楽屋でのストリッパーとひもの関係性を紹介していくのだが、上手い俳優を使いながらも、ややセミドキュメント風に近い演出で進んでいく。戯曲では男女の深く熱い関係性が徹底的に描かれているのだが、今作では明らかに視点を変えて描いていた。つかこうへいが人間が持っている残酷性と優しさを交互させながら、紙一重の違いで男女の骨肉の情熱を描いているのだが、三浦大輔は残酷性のみに焦点をあて、紙一枚すらないように登場人物を底へ底へと落して行くのである。
つかこうへいはそこで観客を涙の海へ落しこみ、明日への希望を感じさせるのだが、三浦大輔は涙すらない海に落していくので、終わりは無感動、絶望しか感じないのである。
特に休憩を挟んだ今作の前半は三浦大輔の今まで行っていたポツドールでのセミドキュメント風の演出、そして後半は新たなる方向性を如実に感じさせる演出法で攻めてくる。もし三浦大輔が今後新たなる演出法で新作を作ってくるならば、観客は今まで以上に奈落の底に落された気分を味わさせてくれる作品を作るだろうなぁ?という予感を感じた次第だ。
やはり同じ戯曲ながら視点を変えるだけでこんなにも芝居を変えてしまう三浦大輔はやはり天才としか言いようがない。
今作はつかこうへい、三浦大輔という名を外したとしても、作品の出来は非常に良いのである。
だからお勧めである。
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2013/07/22 10:31
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