期待度♪♪♪
最近の鯨は苦労も多いが
髭鯨は兎も角、歯鯨類は海の生態系のトップに位置する。アオザメ、ヨシキリザメなどと同様、海洋最強の生き物だからだ。従って、食物連鎖の最上位故、放射性物質の取り込みなどの影響も非常に大。そのせいかあらぬか、鯨が、迷う。或いは座礁するなどの事故があちこちで報告されているのは、ご存じだろう。髭鯨類にした所で、シロナガスクジラの成獣は、一度に50トン以上もの海水を飲み込み、牛ガエルのオタマジャクシのように膨れてから除々に海水を吐きだし、餌を取り込むが、ビニールや石油製品が海中に漂っているため、それらも摂取せざるを得ない。ウミガメが、クラゲと間違ってビニールを食べて内臓を詰まらせ死んでしまうようなことが、鯨に起こっていないという証拠はないのだ。
一方、鯨の祖先は牛の祖先と同一である。従って知能も高い。強く且つ知能も高い、その鯨が生き難くなってしまった海を創った側に人間が、鯨のように生きたかった、などと言っていると仮に彼らが知ることのできたら、どう思うだろうか? その鯨から見た人間という身勝手な生き物の現実認識の甘さを観てみたいものだ。