ヘッダ・ガブラー 公演情報 アトリエ・センターフォワード「ヘッダ・ガブラー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ファム・ファタルになれなかった哀しい女
    イプセンの名作だということも知らず、もとよりイプセン自体もその作品をひとつも知らないまま観劇。
    美しいけれど、最初から最後まで理解不能の厭な女ヘッダ。
    だけどなぜ?
    どうして?
    あのセリフはどういう意味?

    観劇後、気になってネットであれこれ検索。
    するとまた違ったヘッダが見えてきた。
    テスマンも、ミセス・エルヴステッドも、レーヴボルグも。
    戯曲を読んでみたくなった。
    読んだ上で、もう一度この舞台を観てみたかった。

    ネタバレBOX

    調べたけれど判らないのは、メイドのベルテ。
    狂言回しっぽく「第2幕」などと言うけれど、特にストーリーの進行に関わる訳でもなく、なんで存在するのかよく判らなかった。
    実際の戯曲ではどういう風にかかれているのだろうか。

    おめあてのレーヴボルグ(井上氏)は素敵であった。不良って色っぽいよね。
    そしてヘッダ(渋谷嬢)の美しさ!まさにヘッダ・ガブラー。佳かった!
    ミセス・エルヴステッド(小暮嬢)は、松たか子に印象が被って和風な雰囲気がしたが、原作では豊かな金髪でそれがヘッダに妬まれたんだとか。
    そういう細かなシチュエーションが判ると、二人の確執というか関係がまた鮮やかに見えてくる。

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    2013/06/21 14:25

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