あかいくらやみ~天狗党幻譚~ 公演情報 阿佐ヶ谷スパイダース「あかいくらやみ~天狗党幻譚~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    観客自身の想像力が必要な舞台。
    朗読劇「ラブ・レターズ」では噛みまくっていた長塚さん。
    本業の演出家としてはきっと素晴らしいはず…と、かなりぎりぎりになってからチケットを購入し、2階席の端っこにて鑑賞。
    見晴らしはよいのですが手すりが視界に入るのと、上手側でのお芝居が見えない部分があったので、納得のA席。しかし当然コクーンシートよりは見やすく、舞台上を円卓のようにゆっくり回る独特の演出がとてもよく見えたので、2階席でラッキーでした。上から見ても小栗旬君は背が高ーくて顔が小さく手足が長い・細身ということが分かりました。声量はそれ程でもないかな?
    小日向さんは意外に小柄でびっくりしましたけど、声色を変えて老人と17歳の少年を演じていることに拍手。原田夏希さんは背が高くお綺麗で、声も透き通って聞きやすく、時代劇が多いからでしょうか、着物での歩き方や所作がきちんとしていて、おそらく一朝一夕で身についたものではない慣れた動作でした。あのしとやかな雰囲気の方が、来月公開の映画で脱いだり啖呵きった極妻を演じているのがちょっと想像できないです。

    ネタバレBOX

    さて、お芝居の感想です。原作は既読でしたが、なにぶん歴史の知識に乏しく、幕末は有名どころの人物しか分からないため、水戸藩や天狗党の事件や時代背景など全く知らなかったので、台詞も難しいものが多くて中盤はちょっとうとうとしてしまいました。ちなみに後ろの方はいびきをかいておられました。しかし後半になると「ああ~小栗旬君はタイムスリップしてずっと見てきているのね!」と全ての種明かしみたいいのが自分なりに分かり、はっきり目が覚めて楽しみました。役者さん方が衣装や声色がすごく替わるわけでないので、演じ分けは明確にはっきりわかりにくかったですが、長塚さんは観客が自分で考えるような演出をされる(?)ようなのであれできっとよいのでしょうね。冒頭と終演間際に、2人の赤い大天狗が佇むのはとても良いと思います。あれで舞台全体が引き締まってますね。 
    ただR指定等はなかったみたいですが、生首が落ちてきたり手に抱えたり、若干の濡れ場的な場面もあるのでR15とした方がよかったかなと思います。
    舞台を思い出しながら、原作をもう一度読むつもりなので理解度が高まりそうで楽しみです。

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    2013/05/27 18:03

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