婦系図 公演情報 花組芝居「婦系図」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    花組芝居が大好きになりました。
    衣装はスーツ(女性役の一部の方達のみ着流しに羽織り)、最小限の小道具とセット。派手な衣装もメイクも施さずに男性のみで繰り広げられる「婦系図」。役者さん達の力量がストレートに伝わってくると共に、空間に広がる泉鏡花の絢爛な世界観にクラクラ。実に私好みで舞台であり、終演後の交流会も非常に温かく、なんだかとっても花組芝居という劇団が好きになってしまいました。26年続いている劇団には理由がちゃんとあるのだなと思わされます。次回本公演も楽しみにしています。

    ネタバレBOX

    これから日曜日を迎えるたびに「今日はお妙ちゃんの日だな」と思うんだろうなと感じるほど、谷山さんのお妙ちゃんが可愛らしく素敵でした。

    堀越涼さんの菅子は実に艷やかで魅力的。主税を篭絡して操ろうとするあたり、品のないことをしているはずなのにその気高さは失わない。悪女でありながら実は女そのものに思えて、ああ、こういう女性になりたいな、と。(余談ながら、最近お芝居を観て憧れる女性は悪女ばかりです 笑)

    冷めた目で見るととんでもない女の敵、な主税ですが。美斉津くんのストイックな演技のおかげで女性たちに愛されまくる理由に相応しい説得力をもって魅力的にその生が表現されていました。

    二瓶くんの可憐なお蔦の絶命シーンは、小林さんの圧倒的な支えとの相乗効果で物語最大の切ないシーンとなっていました。

    こうして若手の方達を前面に推した今回の公演、花組芝居に新しい風を吹き込んだ良い転機になったように思います。って、私も新しい風の部類ですが(笑) これから徐々に理解を深めて、自分なりに花組芝居を愛せればなぁと思います。

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    2013/05/26 15:23

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