仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    エンターテイメント
    冒頭はそのアイデアや展開にワクワクし惹きこまれました。
    後半は、、、

    ネタバレBOX

    冒頭はとても惹きこまれました。
    客入れ時から舞台でパフォーマンスが行われているのも面白く、
    幕が開いてからも、真面目な演技とブラックなコメディとの緊張と緩和、そして映像を使う部分のアイデアなど、次に何が起るのかわからないその展開にワクワクしました。
    また、タブーを嘲笑する感じも、最初はとても面白く観ました。

    ただ、中盤以降は、あまり入りこめませんでした。
    理由は三つあります。

    一つは、倫理観。ブラックユーモアにおける倫理観というのは極めて難しい線引きですが、私は個人的に決めているラインというのがあって(頭で決めているというよりは感覚的なものですが)、その点が冒頭ではスレスレで、そのスレスレのスリリングさも面白さになっていたのですが、そのラインを越えてしまったものが3点あり、それが見えた辺りから、素直に笑えなくなっていきました。
    1点は、3人がくっ付いて産まれてきてしまったという三つ子。妖怪と同列で障害の問題を扱うことに、疑問が湧きました。ただし、これは後に、「ベトちゃんドクちゃん」の話題なども出てくるので、意識的に作者がブっ込んでいるのだと思うので、キワドイですが、やはりひっかかります。意識的に、それを描くことの暴力性も理解した上で敢えて越境しているブラックユーモアならば納得しますが、ネタのレベルの扱いでしかなかった。勿論、嘲笑のネタではなく、権力(アメリカのベトナム戦争の結果なので)をひっくり返すためのユーモアだということはわかっていますが、それでも、全体の作品のテーマとは関係ないので、やはりあの扱いでは単にネタです。
    もう1点は細かいことですが、スーザンボイルをブスと扱ったところ。
    もう1点は、これもキワキワですが、歯の欠けたヤンキーみたいな人の扱い。
    単に誰彼をバカにするためのネタでは私は全く笑えません。
    ブラックユーモアにおいて、笑いにして良いものなのかどうかの判断は、極めて繊細になされていないと、笑えないどころか、人によっては興ざめしてしまいます。

    二つ目は、そのブラックユーモアで結局何をしたかったのか全く見えてこないということです。中盤から後半に展開されていく物語と、そのブラックユーモアに何の関係もない。一つ目で書いたのと同様、ネタでしかない。これが、物語や作品の問いかけなどと関係していれば、仮に誰彼をバカにするようなネタが含まれていたとしても、そこで笑ってしまう在り方自体がどうなのかということがあぶり出される。

    三つ目は、単純に中盤以降、前半でワクワクしたような展開がなくなったので、面白味が欠けたということです。物語にシフトしたということでしょうが、物語としても惹きこまれませんでした。

    と、厳しく書いて申し訳ありませんが、
    序盤はとても楽しみました。

    3

    2013/05/26 07:20

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  • いえいえ!厳しいとは全く思いません!
    とても貴重なご意見です。ありがとうございました!
    願わくば、今後ともどうぞよろしくお願い致します!

    2013/06/09 15:58

    >吹原幸太様
    厳しいことを書いて申し訳ありませんでした。今後の活動にも期待しております!

    2013/06/06 21:37

    「観てきた」コメント、本当にありがとうございました。
    頂きましたコメント、真摯に受け取り、今後の参考にさせていただきます。
    今後とも、ポップンマッシュルームチキン野郎をどうぞ宜しくお願い致します。

    ポップンマッシュルームチキン野郎主宰・吹原幸太

    2013/06/05 23:04

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