けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】 公演情報 劇団鋼鉄村松「けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ちょいフラメンコおやじの圧倒的パワー
    客入れのBGMも素敵なフラメンコギターの音色、
    泥臭い現地の音ではなく、洗練されたアレンジのオサレな印象。
    そしてのっけから様々な年齢・体型の役者による熱いパフォーマンスに圧倒された。
    何だか久々に隙間なく滑舌の良い台詞を聴いた気がする。
    初・鋼鉄村松は、意外なボスのカッコ良さにびっくりしたし、
    “ベタ”と“洗練”のミックス加減が絶妙で振り切れた芝居がめちゃめちゃ楽しい。

    ネタバレBOX

    闘牛場を思わせる円形の舞台奥に左右対称の階段というシンプルな舞台。
    愛情を注ぎ自分を育ててくれた兄(安藤理樹)が
    ある日牛になってしまったというだけで(十分だと思うが)
    肉屋に売り飛ばした妹(小山まりあ)は、無敵の闘牛となった兄の復讐を怖れている。
    一方、彼女をめぐって貴族フリオ・カラス(ボス村松)と
    伝説の闘牛士ゴメスをしのぐとも言われるロドリゲス・ノノムラ(ムラマツベス)は
    ついに決闘する羽目に…。
    勝負はロドリゲス・ノノムラの勝利に終わり、彼は無敵の闘牛と対峙することになる。
    最高のマタドールと最強の牛の闘いは果たしてどちらが勝つのか…。

    紅一点の妹・中井ちゃん役の小山まりあさんが大健闘。
    パワーがあって振り切れた演技が、シュールな展開にもかかわらずさわやか。
    兄役の安藤理樹さんは、最近カムヰヤッセンやぬいぐるみハンターでも観たが
    今回もキレの良い動きと表現力豊かな台詞で魅力的なキャラを作っていて
    愛情深く思い込みの強い兄が牛になってしまった怒りと悲しみが感じられる。
    弁護士役の加藤ひろたかさん、狂言回しとしての役割も含め
    安藤さんとともに“若手細身イケメン”パートを担って軽やかだが
    声に力と華があって存在感大。

    肉屋の橋口克哉さん、あちこちで何度か見かけるが
    すごい存在感で、本当にブッチャーって感じ。
    牛役の多田無情さん、目が牛になっていてすごい。
    反芻するところなんか妙にリアルで哀しみさえ覚えた。

    演出の山本タカさんは20代前半だそうだが
    この(良い意味で)おじさん臭漂う作品をすごく洗練された舞台にしている。
    音楽の選択や、シルエットの表現、闘牛のシーン、
    思いっきり暑苦しいスパニッシュテイストの群舞などがとても素敵だ。
    「声を出すと気持ちいいの会」を観なくてはならぬ。

    私はオリジナルの鋼鉄村松を知らないが
    ベタなギャグやキャラクターで若干ノスタルジックなテイストを
    劇団のカラーを薄めることなくスタイリッシュに仕上げたという印象。
    ボス村松、ムラマツベスに、オリジナルのテイストを強く感じた。
    結成19年の劇団が演出を外部の若い人に委ねる勇気はすごいと思う。
    しかも大成功でしょ、比較出来ないくせに言っちゃうけど。

    いやー、村松一族すごいわ。
    おじさんの踏み鳴らす足音と「もぅ~」という雄叫びで
    今晩眠れないかもしれない。

    4

    2013/05/26 02:02

    0

    0

  • 山本タカさま

    ご丁寧にコメントありがとうございます。
    今度「コエキモ」観に行きますね。

    ”神髄”見せてください(^o^)/

    2013/05/29 23:31

    ボス村松さま

    ご丁寧にコメントありがとうございました。
    鋼鉄村松のチームワークと濃い味付けが楽しかったです。
    ”湿度高め、抒情の味”も面白そう。

    また観に行きます!

    2013/05/29 23:16

    ご来場ありがとうございました!
    今回演出しました山本タカ(声を出すと気持ちいいの会)です!
    楽しんでいただけた様で幸いです!

    僕の劇団の本公演『女郎蜘蛛』が7月18日より新宿のスペース雑遊で行われます!
    近々こりっちページもオープンする予定なので、是非ご覧いただけたらと思います!
    山本タカの神髄を是非見てください!

    ご来場ありがとうございました!!

    2013/05/29 02:23

    おはようございます。昨晩は眠れましたでしょうか。

    小山まりあの、テンション高め湿度低めの演技が、演出・山本タカの求める疾走感と

    うまくマッチングしましたねー。

    脚本のもともとの味は、もうちょっと湿度の高い叙情の味です。

    見事に山本タカに調理されてしまいました。


    2013/05/26 07:59

このページのQRコードです。

拡大