満足度★★★★★
ミュージカル『アニー』は,ものすごく楽天的だ。
英語のTomorrowが,『アニー』には良く出て来る。このとき,このTomorrowは,古語の朝を意味するmorrowへ向かう,つまり「朝」に向かうという意味もある。これは,マクベスでもそうなる。ひとつのTomorrowが,「明日」という意味と「朝」という意味があるのだ。
ミュージカル『アニー』は,ものすごく楽天的だ。マイナス思考をやめよう!つねに,笑顔で暮らそう。そういうメッセージだ。たしかに,人生でしあわせな人は,いやな思い出はなるべく忘れ,楽しい時をたくさん思い浮かべることができる人かもしれない。
1978年,ミュージカル『アニー』は,東宝により日生劇場で初演された。宝塚の愛田まちが,主役のアニーを演じる。1986年には,アントニオ猪木と倍賞美津子夫妻の娘が,アニーをやっている。スポンサーの明治生命が撤退を決めたとき,存続が一時危ぶまれたが,丸美屋食品によってなんとか継続した。
出演者のオーディションは毎年行われる。毎年違う出演者で公演されているのが特徴といえる。子役キャストは,毎年9000名を超える応募者の中から書類選考・オーディションで選ばれた28名だけが出演できる。ということは,競争率はすごいことになる。
ゴールデンウィーク期間に東京公演(青山劇場),夏休み期間に地方公演(大阪・名古屋に加え,年替わりで地方都市1ヶ所または2ヶ所)が開催されている。また,クリスマスシーズンにはコンサート形式の公演も開催されている。
1996年放送のNHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で双子のヒロインの一人・香子役を務めた岩崎ひろみは,1989年にこのアニーをやっていた。山尾志桜里は,菅野志桜里の時代にやっぱり,アニーをやっている。この人は,東大の法学部から,衆議院議員になっている。最近では,近貞冬奈が,名前を朝倉ふゆなに変え,劇団14歳で活躍していた。
CDで購入して毎日聴いているが,これって,大阪弁ではないのかしら。ふと思いました。どうして。なんでやねん。