ブラック・サバンナ 公演情報 世田谷シルク「ブラック・サバンナ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ぶっ飛んだ前提
    ブラックなSFで、面白かったです。

    ネタバレBOX

    細かい、と言っても相当大きく、一個じゃなくバラバラと数多くの隕石が落ちると、次に宇宙人が襲撃してくるらしいです。その前に隕石から有毒ガスみたいなものが出てくるため、地球上の人間は皆死ぬらしいです。ニュースなどで流れた情報です。

    非公開の情報として、唯一アフリカ中央のサバンナにはガスが届かないのか、バリアがあるのか、そこだけがとりあえず無事らしいっす。そして、ロケット付きエレベーターというものがいくつかあって、隕石の落下と同時に乗り合わせた人がサバンナに行くことができるというぶっ飛んだ前提でした。宇宙飛行士のお姉さんが宇宙人と接触してこれらの情報を得た模様です。

    サバンナには数人の日本人がいて…から始まる、ブラックなSFでした。

    その中には弟もいました。最初姉が乗るはずが手違いで弟が乗ってしまったのかと思いましたが、姉は自分はロケットで脱出し、唯一の身内である弟についてはエレベーターに乗せて助けようと考えた結果のことでした。あとの人たちは偶然乗り合わせただけですが、ここに来た人類だけを絶滅危惧種として宇宙人は保護しようと考えたわけです。

    動物を食べるということ、動物を愛玩すること、動物を虐待すること、人間の都合に合わせて動物の個数をコントロールすること、数が減ると急に保護したりすることなどが、宇宙人の出現で人類にみーんな跳ね返って来てしまいました。

    動物愛護センターの職員とホテルの料理人がたまたまいたこともあって、特に食育面が強調されていたようでした。姉が、弟が嫌いと言うセリフがありましたが、それでも遺伝子の近い者を助けようとする業のようなものも感じました。

    アフタートークでバッサリという言葉が出て来ましたが、弟を除く人間全員がチータに噛み殺され、姉も実はロケットに隕石が衝突して死んだいたということで、その他大勢をバッサリ排除してしまういさぎよさに感動しました。

    マサイ族はどうしたのだろうとか、ガスにやられるのは人類だけなのかとか色々考えましたが、エレベーターが大気圏外を飛ぶご時世ですから、細かいことは気にしない気にしないです。

    ああしかし、男一人だけではいずれ人類は絶滅してしまうことになり、悲しい結末ではありました。

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    2013/04/09 09:52

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